シャツについて、各部名称やファッション用語を書籍で調査まとめ

2021年1月25日

ファッションの基本となるシャツ、意外と知らない各部名称・分かりにくい専用ファッション用語をメモ

そもそもシャツとは?

男性用肌着で、背広やジャケットといった上着の汚れうつりを防ぐために作られた。
しっかりした綿素材が主流で、前あきで衿やカフスが付いているものを一般的にシャツと呼ぶ。  


知っておきたい各部名称

①袖山

②ヨーク

③カラー(襟)

④トップボタン

⑤台襟

⑥アームホール

⑦袖

⑧カフ

⑨前たて

⑩前身頃

①袖山

洋服で、型紙で袖幅を決める基礎線から上の山型になった部分。また、その頂点。
袖山の高い袖は動きづらく、袖山の低い袖は動きやすいと一般的にいわれる。しかし実際のところ、袖山が高すぎると腕が引っかかって上がらず、低すぎると腕を上げたときに脇が引っ張られる。高級なドレスシャツは袖山を高くし、いせ込みをして後付する。肩先に適度な運動性能を入れるため、高度な仕立ての技術が必要となる。

②ヨーク

肩から背中にかけてある切り替え部分。立体成形をするために用いられるが、装飾のために使われる場合もある。

③カラー(襟)

首回りを覆うように付けられた部分。写真はブルックス ブラザーズ社によって考案された小さなボタンで留められたボタンダウンカラー

④トップボタン

台衿に付いている部分の第一ボタン

⑤台襟

襟を絶たせるための土台となるバンド状のパーツ。首の長さや形状によって多少の幅がある。高さがあるほどエレガントな趣に仕上がる。

⑥アームホール

アームホールとは、袖付けと言われる袖と身頃が縫い合わされている部分。読んで字のごとく、腕の穴を指す。

⑦袖

衣服で左右の腕を覆う部分。

⑧カフ

英語で「Cuff」カフで袖口、 服やワイシャツの袖口のこと。
両袖分のということで複数形として「Cuffs」 カフス。

⑨前たて

シャツのボタン部分の仕様を指す。縦に長い別生地を使用しているものが[前たて付き]、ボタンが隠れるタイプを[比翼]と呼ばれる。

また裁縫の用語としては、あきにつける細長い布のこと。あきを補強したり、装飾的な要素もあります。
あきとは上着やスカートの脇など、脱ぎ着がしやすいようにあけられた切れ目のこと。装飾的な目的であけることも。

⑩前身頃

身頃とは衿や袖に対して胴の部分を総称する。前部のことを前身頃、後部を後ろ身頃と呼び、それぞれ「前身」「後ろ身」と略称される。前身頃には上前身頃と下前身頃があり、上前身頃にはボタンホール、下前身頃にはボタンが付いている。





シャツの基礎用語


アイビーシャツ

アイビー・ファッションで良く着られたシャツのこと。
ボタンダウンカラーで背中の中央にあるボックスプリーツが特徴。オックスフォード生地で作られた無地のものが一般的で、カジュアルなアイビー・ファッションではギンガムチェックやマドラスチェックなどもよく着られていた。
ボタンダウンシャツと同義。

アイビーストライプ

アイビーリーガーが好んだストライプの総称。
落ち着いた色調を組み合わせたストライプ柄。

アウターシャツ

シャツのデザインをした上着。オーバーシャツ、シャツジャケットともいう。
CPOシャツ、ランバージャックシャツなど、多種存在する。

綾織り

織り目のラインが斜めになるツイル地の総称。
ギャバジンやデニム、ヒッコリーなど。

いせ込み

平面の布を立体的に形成するための技法であり、袖の縫製に用いられる。
高度な裁縫技術のため、高級シャツによく見られる。

インオアアウトシャツ

袖をパンツの中にいれても、外に出しても着られるシャツ。
袖がボックス状のデザインのものが多い。

ウイングカラー

タキシードなどのフォーマルウエアのシャツに見られる襟の形。

ウインザーカラー

ワイドスプレットカラーのことで、ウインザー公が好んで着ていたことから生まれた名称。

エポーレット

肩章、肩飾りのこと。本来は兵士の肩当だったもので、サファリシャツなどに見られる仕様。

オーバープリント

淡い地色の生地に濃い色を重ねて柄をプリントする方法。
色の境目が濁るのが特徴で宿緬素材によく用いられる。アロハシャツ用語。

オールオーバーパターン

総柄。模様が全体にプリントされた生地を用いる。アロハシャツ用語。

オックスフォードクロス

縦糸と横糸を、ともに2本ずつ引き揃えて織った平織りの生地の一種。
ボタンダウンシャツの代表生地。細番手の糸で織られ、光沢のあるものはロイヤルオックスフォード、ピンポイントオックスフォードという。イギリスのオックスフォード大学にちなんだ名称。

ガセット

裾のサイドに設けられた補強のための布地。

貝ボタン

貝殻で作られたボタン。シェルボタンともいう。
素材としては白蝶貝、黒蝶貝、高瀬貝など。光沢のある質感から高級シャツに用いられる。

カッターシャツ

スポーツ用品のミズノが大正7年に発売したスポーツ用シャツ商標名。
今日では一般的なシャツのことを意味することが多い。

カフ

シャツの袖口のこと。複数なのでカフスともいわれる。
折り返してカフスボタンで止めるダブルカフスなど、様々なデザインが存在する。

カラーステイ

カラーキーパー、カラーボーンともいわれる襟心。襟の先端部に挿入する。
あらかじめ縫製されているものと、取り外しが可能なものとある。

クレリックシャツ

襟とカフスを白無地にしたシャツ。
この言葉は和製英語で、正しくはカラーセパレーテッドシャツ、ホワイトカラードシャツという。

クールビズ

室温28℃のオフィスでも涼しく効率的に働ける夏向きの軽装。
基本的にノータイ、ノージャケットなのでシャツのセレクトセンスが問われる。

クロスステッチドボタン

4つ穴ボタンの縫いつけをX状にした、一般的なボタンのつけ方。

形状記憶シャツ

洗いジワが残らないよう、特殊加工された生地を用いて製作されたシャツ。
アイロンがけが容易で、忙しいビジネスマンに最適。

剣ボロ

袖を開くために設けられた、短冊形のスリット先。
形が剣先に似ていることから、こう呼ばれている。

ココナッツボタン

ハワイアンシャツでよく見られる、ココナッツのみで出来たボタン。

コンバーチブルカラー

ボウリングシャツのように、胸元を開けて着ることも〆て着ることも出来る襟。
両用襟ともいう。

サファリシャツ

狩猟や探検などの際に使用された、プリーツ入りポケットやエポーレットなどが施された機能的なシャツ。
1960年代に流行した。
サファリとはスワヒリ語で”小旅行”の意。

サテン

滑らかで光沢のある朱子織り生地のこと。
ドレスシャツのイメージが強いが、ボウリングシャツやアロハシャツにもよく使用される。

サンフォライズド

生地の生産段階で機械的に縮まないようにする、防縮加工のこと。

シアサッカー

表面に凹凸をつけた、夏用のシャツ素材。日本語でいうと”しじら織り”。

CPOシャツ

第二次世界大戦時のアメリカ海軍下士官が着用していたアウターシャツ。
CPOとは、 “上等兵曹 “(Chief Petty Officer) の略。CPOジャケットともいわれている。

シャンブレー

縦糸に色糸、横糸に白糸を使用して平織にした無地調の先染め織物。
ワークシャツによく見られる素材。

ストライプ

縦縞のこと。色の組み合わせや縞の幅によって名称が異なる。

スウェットシャツ

運動に適した吸汗性の高いジャージー素材で作られた丸首シャツ。パイル素材のものもある。

スプレッド

衿の開き角度のこと。

スワッチ

生地見本のこと。オーダーサロンでは、ブランドや素材ごとにブック形式になっている。

センターボックスプリーツ

背中の中央に布を寄せ、ボックス状のプリーツを作ったデザイン。
ボタンダウンシャツによく見られる。

ダーツ

平面的な布を立体化させるため、生地をつまんで縫うこと。
シャツのフィット感を向上させるために使う。

タンクトップ

湧きと胸元を大きく開けたデザインのスポーツ用シャツ。ランニングシャツともいう。

ダンガリー

デニムに似たコットンの綾織素材。糸の使い方がデニムと逆で、横糸に染め糸を使う。

チェック

縦縞と横縞を組み合わせた格子模様。デザインによって名称が異なる。

チンストラップ

風の進入を防ぐために付けられた帯状の布。
1940年代以上前のヴィンテージのワークシャツに見られるディティール。

Tシャツ

身頃に対して袖が直角につけられた丸首シャツ。
広げた形がアルファベットのT字に似ていることからそう呼ばれるになった。元来はスポーツウェアや下着だった。

ドゥエボットーニ

シャツの第一ボタンにあたる箇所をボタン二つ留めにした襟。三つ留にしたものをトレボットーニをいう。
元はイタリアシャツのディティール。

ドビー織り

平織りで、要所を立体的にして模様を作る織り方。

鳥足付け

ボタン穴1点を軸に放射状に縫う高級シャツ特有のボタン付けで、その名の通り鳥の足跡のようなデザインの縫いつけ方法。
イタリアの伝統的な手法で、ハンドメイドによって行われる。


捺染(なっせん)

型版を用いて模様をプリントいく染め方。
ろうけつ染めや友禅染めなども捺染の一種。

猫目ボタン

糸溝が掘られた2つ穴のボタンで、その形状が猫の目のようなデザインからそう呼ばれてる。
キャッツアイボタンともいう。

ノースリーブシャツ

袖なしシャツのこと。1980年代のロックシーンでは、デニムジャケットやネルシャツなどは袖をカットオフされることが多かった。

番手

糸の太さを表す単位。数値が大きくなるほど細い糸になる。

平織り

オックスフォード生地に代表される、縦糸と横糸を交互に組み合わせて織る素材。

比翼仕立て

フロントボタンが見えないように仕立てた前立て。

ピンタックシャツ

礼服で着られるフロントにひだのついたシャツ。別名ディッキーフロントシャツ。
カジュアルシーンではフリルシャツと呼ばれることも多い。

ピンボタン

ボウリングのピンの形をしたボタン。主にボウリングシャツのディティール。

プリーツ

布を寄せて作るひだ。衣服に運動量をつけるために行われる技法。
主に肩、袖といった部位に施されている。

ヘリンボーン

綾織りによって作られる模様。そのデザインがニシンの骨に似ていることからこう呼ばれる。
日本では杉の枝ぶりに見えるため、杉綾織りと言われる。
ワークウエアによく見られる模様である。

ボタンダウンシャツ

襟先をボタンで留めたシャツ。
英国の乗馬競技であるポロで、プレイヤーのシャツの動きを抑制するために開発された。
ブルックスブラザーズが起源。B.D.シャツと略す。

ホリゾンタルカラー

シャツを着たときに、襟の開き角が水平に近い状態になる襟。

ホワイトカラー

事務職に就く労働者を指す言葉。
彼らが白いワイシャツを着用して仕事をすることから、こう言われるようになった。
肉体労働者を指すブルーカラーという対義語も存在する。

前立て

フロントボタンを留めるための布部。
通常のシャツでは前端が表側に折り返った仕様のプラケットフロント(表前立て)が主流だが、ドレスシャツでは前端が内側(裏側)に折り返ったフレンチフロント(裏前立て)も多い。

身頃

襟や袖と区別した胴体を包む部分の総称。
シャツのボディの場合通常3パターンの型紙で構成され、右前身頃、左前身頃、後ろ身頃を縫い合わせるてつくられている。

ゆき丈

背中の中心線から方と腕のラインに沿って袖先まで測った長さ。
シャツの運動量に大きな影響をあたえるポイントなため、オーダーメイドでの採寸で重視される。

ヨーク

肩や胸、背中などに使う切り替え布。
主にカラダニフィットさせるため曲線を作り出す役割のほか、ウエスタンシャツのように装飾的な意味合いが込められる場合もある。

ラウンドカラー

襟の形の一種で、襟先の形が丸みを帯びたデザインをいう。

ロングポイントカラー

襟先が長く、開きも狭い襟の形。ロンドンカラーとも呼ばれている。

ワイシャツ

前開きの襟付きシャツの総称。ホワイトシャツが訛って生まれた言葉。日本でしか通用しない呼び名。

シャツ

Posted by KT